*国立博物館*
「陰獣」 昭和3年8月増刊〜10月「新青年」(第9巻第10〜12号)
主人公の探偵小説家はここ上野公園の帝室博物館で、はじめて小山田静子に出会う。彼女の項には赤黒い毛糸を這わせたように見えるエロティックなミミズ腫れがのぞいていた‥‥。というような出会いがあるかどうかは保証できませんが、この国立博物館はスゴイところです。常設展なら400円で入場でき、飛ばして見てもまるまる半日楽しめます。展示物のなかには教科書でおなじみの作品が沢山、不思議に懐かしさと親しみを感じることでしょう。このページをご覧になっているあなたが、もしも上野から60分以内の場所に住んでいらっしゃるのでしたら、ぜひ次の日曜日にでも出かけてみることをお薦めします。